【書評】夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

ビジネス本
夢をかなえるゾウ2,水野敬也

日本一読まれている自己啓発本「夢をかなえるゾウ」シリーズの第2作。

夢を追いかけているが、なかなか成功せずに迷っているという人にお勧めの本。
今回の主人公はお笑い芸人。

夢を追いかけるのか、生活(お金)を取るのか、本当に自分がやりたいことが何なのか。
そんな葛藤を描いています。

とにかく、難しく考えなくても読んでみるとストーリー面白いのでどんどん引き込まれていきます。
読んでいくうちに、何か一つでも心に刺さるものがあり何かしらの変化を感じ取れると思います。

小説のような読みやすさで、ためになる一冊です。

この本はこんな方におすすめ!
  • 夢を追いかけているが将来に不安がある
  • 夢と生活の両立に悩んでいる
  • 難しい本は苦手で、読みやすい本で成長したい人
どら
どら

この記事はどらが書きました。

本を読む時間がない方は、聴く読書がおススメ!
本書も対象となっています。
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著者の紹介

水野敬也氏
デビュー作「ウケる技術」で30万部超えのベストセラー。
その他「LOVE理論」など、小説やビジネス書の分野で活躍されています。
ブログもされており、書籍以外の分野でも幅広く活動されています。

「夢をかなえるゾウ」シリーズは累計460万部を超えるベストセラーとなった本で、日本一読まれている自己啓発小説という触れ込みです。

内容の紹介と感想

本書に書かれている内容を紹介します。

ベストセラーの自己啓発本シリーズの2作目。

本作を始めて読むという方は、是非過去の作品も読んでみてください。

夢をかなえるゾウシリーズの概要

夢をかなえるゾウシリーズはストーリー形式の自己啓発本です。
主人公のもとにインドの神様「ガネーシャ」が現れ、様々な「課題」を出してきます。

主人公は自分勝手なガネーシャに振り回されながら「課題」をこなしていくと、人生が変わるような成長を成し遂げていく。
という流れとなっています。

本作の特徴

今回のテーマは「お金」。
夢とお金とどちらを取るか。

主人公は売れないお笑い芸人「西野勤太郎」、本名は「西野勤」。
前作の「夢をかなえるゾウ」では実は主人公の名前が出てこなかったのですが、今回は名前があります。

34歳で芸歴8年目のピン芸人。
そろそろ芸人としての活動を続けていくかどうかを悩む年頃です。

そんな、西野勤太郎のもとにガネーシャが現れ
「コンビ組もう!」と持ちかけます。
仕方なくコンビを組むことになった主人公・西野がガネーシャの身勝手な行動に困りながらも、いつのまにか……という展開。

お笑い芸人ということで、環境としては普通の人が共感できるところは少ないかもしれません。
でも、テレビで見るお笑い芸人の苦労や、おなじみの賞レースが舞台になっているので、すんなり引き込まれます。



本作はシリーズ2作ですが、1作目と少し構成が異なっています。

  • 「本書の使い方」がない
  • ガネーシャの課題がいつの間にか出てる

まずは、「本書の使い方」がないという点。
前作を読んだ方ならお分かりだと思いますが、シリーズ通してもある作品、ない作品があります。

ストーリーの途中で入る、
これからガネーシャの課題を出していきます、課題はかならずこなしていく必要があります。
覚悟はできていますか?」という問いかけです。
ドキッとさせられて、緊張感が出るのでけっこう好きだったんですが、それがないです。

次に、ガネーシャの課題がいつの間にか出ている点。
前作は、ガネーシャが「課題」としてこれをやりなさい!
と言って主人公が「課題」を実施する形式でした。

今作は、話の流れでいつの間にか課題が出されています。
前作の形式を想像すると、「あれ?」となるのですが、最後に前作同様に「教え」一覧が掲載されていますのでご安心を。

また、今回は「教え」をもらえる人はガネーシャ一人ではありません。
2作目ということで、型がまだ決まっていなかったのかもしれませんね。

内容は前作同様に、笑いあり、感動ありで、ためになることがたくさん詰め込まれています。

本作のサブ登場キャラ

夢をかなえるゾウシリーズには、ガネーシャ以外の神様などのサブキャラが登場します。
今回のサブキャラは、貧乏神釈迦が重要サブキャラです。

貧乏神こと、金無幸子さん。
実は、主人公・西野がお笑い芸人になったころからとり憑いていました。

幸子さんは、主人公・西野が貧乏な生活をしていたり、借金を抱えると喜ぶ貧乏神です。
この幸子さんが本作では重要な役割を果たしており、最後の結末は見ものです。

続いて釈迦
釈迦は、ガネーシャを慕う神様仲間です。
今回は、別の人とお笑いコンビを組み、主人公とガネーシャのライバルとなります。

おすすめ「課題」

今回の作品は、課題というよりは「教え」なんですが、そのなかでもためになったことを紹介していきます。
さらに、今回はガネーシャの教え以外にも教えがあります。

貧乏神こと金無幸子さんの教えです。
どちらかというと、幸子さんの教えの方がささることが多かったです。

  • 図書館へ行く
  • つらい状況を笑い話にして人に話す
  • プレゼントをする

それぞれ詳しく紹介します。

図書館へ行く

図書館に行く、すなわち本を読むことですべての悩みは解決できるということ。

人間の悩みはいつの時代も同じ。
本はこれまで地球で生きてきたいくつもの人間の悩みをかけいつするためにずっと昔から作られてきたもの。
そんな「本」で解決できない悩みはないと。

確かにその通りで、解決できない悩みや不安を感じるということには、「知らない」ということが往々にしてあります。
「知らない」ことを「知っている」に変換するだけで、悩みが悩みでなくなったり、不安が解消されます。

それができるのが「本」です。
今では、解決できない悩みはなく、それは全て本に書いてあるといわれています。

ただし、読んだだけでは解決されず行動に移すことが大事です。

つらい状況を笑い話にして人に話す

失敗や恥ずかしいと思うことを、人に話して笑いにしたらよい、という教え。
失敗を恐れるあまり、チャレンジできないということがあると思います。

そもそも失敗は悪いことではなく、改善点が見つかったということで前進と捉えるべきなのです。
しかし、今の教育がそうさせているのでしょうか?
失敗や間違いが恥と捉えられてしまう傾向があります。

なので、これを逆手にとって笑い話にできてしまえば、チャレンジを恐れなくできます。
失敗しても、これで笑い話のネタがひとつ増えた、というように思える考え方が大事です。

プレゼントをする

これは、幸子さんの教え。
プレゼントをすると、一言でまとめられていますがその前のフリが大事です。

貧乏になるひとの特徴で「お駄賃貧乏」ということが紹介されています。
「お手伝いしたらお駄賃をあげる」とか「宿題をしたらお小遣いをあげる」というようなやつです。

これをすると「お金」=「嫌な作業でもらえるもの」となってしまうということ。
心当たりがあるな、と思ってしまいます。

仕事やアルバイトの経験から、我慢して行う作業の対価として給料をもらうという感覚が否めません。
この考えを逆にして、「楽しい」ことをするとお金がもらえるという風に考えを改めてはどうか、と。

そのために、人を喜ばせることを経験するためにプレゼントをしてみましょう、という教えです。

他の本を読んだりして知る世の中の成功している人をみると、嫌なことを我慢してやって成功している人は聞いたことがありません

自分が楽しいと思えること、人に喜ばれることをやっているうちに気づいたら成功していた、という人が多いように思えます。

自分が好きなことをやっているうちに、気づいたら成功していてお金が稼げるようになっていたと。
好きなことだと、辛いことでもそう感じないんでしょうね。

私もそんな好きなことを見つけたい、プレゼントして人に喜ばれることを積極的にやっていこうと思える教えでした。

まとめ

今回は、水野敬也さんの著書「夢をかなえるゾウ2」を要約・紹介させていただきました。
シリーズ通して大好きな作品で、今回も楽しく学ばせていただきました。

今回紹介させていただいた課題以外にもたくさんためになる課題があります。
ストーリーを楽しんでもらうために紹介を控えさせてもらったものもありますので、興味があったらぜひ本書を読んでみてください。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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