おすすめのバスケ本5選 ~スキル編① 鈴木良和特集~

バスケ本
鈴木良和,バスケットボールの教科書,BasketballPlanet,シュートは理論でうまくなる!!,ロバストシューティング

バスケットボールのスキルを上達するには色々な方法があります。

先生・コーチなどの指導者から教えてもらう方法。
仲間同士で技術を高めあう方法。

その中でも個々のスキルは自分自身で習得することは重要です。
そんな時に、本からスキルを学んではどうでしょうか。

バスケの技術本はたくさんありますが、特に個人スキルを高めることに特化した本を紹介していきます。
プレーヤーならずとも、指導者、観戦者すべての方におすすめです。

この本はこんな方におすすめ!
  • バスケスキルを高めてより高度なプレーをしたい方
  • バスケの指導者、お子さんがバスケをする保護者の方
  • バスケと読書が好きな方
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バスケットボール ロバストシューティング

バスケ日本代表のコーチとしての経験がある、鈴木良和さんによるシュート理論、練習法の本です。

ロバストシューティング」って聞きなれない言葉ではないでしょうか。
本書での定義は、外的要因に対する乱れに強くなるためのシューティング技術としています。

いわゆる、試合においてコンディションの問題やディフェンスの存在、パスのズレがあるなかでもシュートを決めることができる技術のことです。

ロバスト性を高めるには、プレッシャーのないなかで行う通常のシュート練習の「スポットシューティング」で高確率にシュートを決められることを前提としています。

この前提があるのですが、スポットシューティングでいくら良いフォームで高確率でシュートが入っても、試合でシュートが入ることとイコールにはなりません

前半では、その理論が的確に言語化されており腹に落とすことができます。
後半は、ロバストシューティング、ゲームシューティングの練習方法について写真つきで解説しています。

鈴木さんの本では珍しく?動画のリンク付きとなっています。
動画では、動きを確かめる目的となっていて動画内での余計な解説はありません。
この本のために用意した動画と思われ、動画の使い方に好感が持てました。

言語化された理論と、動画でのイメージによってとても取り組みやすくなっていると思います。

最後には、女子日本代表の東藤なな子選手との対談が掲載されており、実際の実績があることがわかります。
代表選手を育てた裏付けがあることは、信頼性が抜群です。

バスケットボールの教科書 シリーズ

技術を再定義するというサブタイトルのもと、様々なバスケの技術を再度見直し、正しさを再検証しています。

一つ一つの技術について、疑いを持って再検証し、何が正しいかを示しています。
かなり細かいところまで研究されていることが本書から伝わってきます。

ファンダメンタル、シュート、ドリブル、パス、1on1について、写真や図を加えながらきちんと文書で言語化して表現されております。
わかっているつもりのことや、自己流でやってきたことを整理することにとても役立ちます。

本書を読むことで深い知識を身に着けることができるため、どちらかというと指導者向きといえますが、プレーヤーにも役立つ一冊となるでしょう。

「教科書」というタイトルから読みごたえはありますが、バスケをやる人には是非手に取ってもらいたい一冊です。

バスケットボールの教科書は全4巻で構成されており、1巻は技術についてですが、以降は異なるテーマについて紹介されています。

第2巻は戦術と戦略について

第3巻はチームマネジメントについて

第4巻は指導者について

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シュートは理論でうまくなる!!

スポーツ全般に言えることですが、シュートは花形ですよね。
多くのプレーヤーがシュートを上手くなりたいと思っており、シュートの成功率を上げる方法がぎっしりと詰め込まれています

シュートの本質は何か?、シュートを決めるための考え方、実践でシュートを落とさないための技術、そしてメンタル。
本当に詳しく細かくシュートについて語られています。

この手の技術本では珍しく、写真やイラストなどがほとんどなく、ほぼ文章で構成されています

タイトルにもある通り「理論」で語られているため活字が多くなっています。
文章だけでもきちんと言語化されることで、ここまでわかりやすくできるんだな、と感心します。
本を読むこと自体が好きな方には特にお勧めです。

活字多めなので、本書も指導者をターゲットとしているでしょうが大人のプレーヤーにも是非読んでいただきたいですね。
頭で考えることによって、必ずシュートは上手くなります。

判断力を養うスペーシングブック

バスケットボールは全員攻撃、全員守備なので、狭いコートの中に10人がひしめき合うことになります。

一人がボールを持つ時間はごく限られており、8割はボールをもっていない時間だそうです
この、いわゆるオフボールの時にどのように動くかが、チームオフェンスが上手くいくかのカギとなります。

どこに動くか、どこにいるかが「スペーシング」です。
さらに他の選手がどう動いたか、どこにいるかによって自分がどうするかも考える必要があります。
これを理解することによって、より良いチームオフェンスができるんですね。 

スペースを意識して活用する基本的な動きから、4アウト1イン、5アウト、3アウト2インのフォーメーションでのスペーシングと、「合わせ」のやり方が解説されています。 

当たり前ですが、個々のスキルではなく、チーム全体でどのように合わせていくかがこの本で紹介されています。
かなり専門的な技術まで踏み込まれているので、レベルは高いと思います。

本書では、このようなスペーシングを育成年代から身に着けるべきと語っています。

Basketball Planet シリーズ

バスケットボールの哲学書的なシリーズ。
2022年9月時点で第3弾まで出版されています。 

各回でテーマを決め3つの質問を設定します。
これに対して、選手、指導者、研究者がそれぞれの立場での考察を示します。

正解はないものなので、求めない。
いろいろな人の考え方を踏まえて理解を深めていくということが本シリーズのルールです。 

毎回バスケに関わる有名な方が参加されており、読み応え抜群です。

第1弾は「上質なシュートとは何か。

問1:練習と試合でシュート力の差が生まれるのはなぜか?
問2:シュート力を向上させるのに誤った手段はあるか?
問3:シュート力を向上させるのに効果的な段階はあるか?

バスケの花形であるシュートについての考察。
永遠のテーマである練習で入るけど、試合で入らない、について各人の見解がしめされます。

主な参加者
安藤周人(当時、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ所属 プロバスケプレーヤー)
日高哲郎(元日本代表コーチ、筑波大学バスケ部HC)
色摩拓也(尽誠学園高校バスケ部HC、渡辺雄太の恩師) 
ほか

第2弾は「競争心を育む。-ペイント内での高い決定力を目指してー

問1:「競争心」とは何か?
問2:競争を面白がれるようにできることは?
問3:日本の選手はペイント内決定力が低いが、どう改善すればいいか? 

競争心をテーマに、ペイント内決定力についての考察。
日本人ビッグマンが育たないという課題にメスを入れています。

主な参加者
篠山竜青(川崎ブレイブサンダース所属 プロバスケプレーヤー)
渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ所属 バスケプレーヤー)
佐古健一(レバンガ北海道HC、バスケ界のレジェンド)
佐藤久夫(仙台大明成高校バスケ部監督、八村塁の恩師) 
ほか

第3段は「強固なディフェンスを考察する

問1:ディフェンスに対する意識を高めるための工夫は?
問2:インテンシティ(強度)の高いチームディフェンス構築のために大事なことは?
問3:ディフェンスにおけるバスケットボールIQの高さとは?

普通は好まれないディフェンスについて考察。
オフェンスに比べて地味で効果が分かりにくいところがあるので、いかにして選手に意識を植え付けられるかが重要です。
意識が高まってくると、ディフェンスが楽しいという選手も出てくるそうです。

ディフェンスというと、オフェンスの動きに対して反応するということを思い浮かべますが、仕掛けるディフェンスをすることも必要です。
それには、チームディフェンスやバスケットボールIQが必要になってくることがわかります。

ディフェンスに対する好奇心をもつことが大事と語っており、これには納得させられます。

今回はプレーヤーの意見が聞けなかったのは残念でしたが、ディフェンスにこだわる指導者の意見がたくさん聞けます。

主な参加者
前田顕蔵(秋田ノーザンハピネッツHC、日本代表サポートコーチ兼通訳)
井上眞一(桜花学園高校バスケットボール部コーチ)
尺野将太(元広島ドラゴンフライズHC)
上田康徳(U18、U19日本代表アシスタントコーチ)

鈴木良和氏紹介

今回紹介した全ての本の著者である鈴木良和さんについて紹介します。

鈴木 良和(すずき・よしかず)
1979年生まれ。茨城県出身。
株式会社ERUTLUCという会社の代表を務めています。

大学院在学中に「バスケットボールの家庭教師」という事業を立ち上げ、その事業を拡大していき現在のERUTLUCという会社になっています。

バスケの指導に関する事業を行っており、スクールや個別指導などの活動をされています。
この中で得た知識を書籍として多数出版されています。

どの本も、主にターゲットは技術指導者向けの本となっています。
長年の指導実績からか、理論的に書かれていてどの本も信頼できます。

他にも多数出版されていますので、興味のある方は他の本も是非手に取ってみてください。

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まとめ

今回は、おススメのバスケ本のなかでも特に技術・スキルに関する本の一部を紹介させていただきました。

バスケの技術と一口に言ってもドリブル、パス、シュートという個人スキルから、チームの連携スキルなどがあり奥が深いです。

これらの技術指導本は数多く出版されていますが、今回紹介させていただいた鈴木良和が監修された本はとてもお勧めです。

バスケの指導者や、ミニバス・学生プレーヤーの保護者はもちろん、大人のプレーヤーで技術向上を目指す方にもぜひ読んでいただきたいです。

また、プレーはしなくても観戦はする方や、これから観戦したい方についても技術を理解することでより深くバスケが楽しめると思います。

興味を持たれた方は、Bリーグ観戦に足を運んでいただいたり、ネットで観戦していただけるとバスケットボールの面白さがわかると思います。

今回紹介した以外のバスケスキルに関する書籍を以下でも紹介しています。



また、他にもバスケ関連の書籍を紹介しています。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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