日本脳炎予防接種のワクチンが、2021年度の供給量が減少していることを知っていますか?
乳幼児期は、たくさんの予防接種を打たなければいけないので大変ですよね。でも、気にして予防接種のスケジュールを組んで確認しているので、あまり打ちそびれてしまうことは少ないかと思います。
小学生以降になると、予防接種する機会が少なくなるので、自治体から届く予防接種のご案内を確認しないと、打ちそびれるということがありそうです。
娘は、日本脳炎予防接種の2期に該当する年齢なのですが、ワクチン不足でまだ予防接種できていません。確認して打たなければと思っていたところです。
私のように、いつまでに打たなきゃいけないのかな?という方のための参考になればと思います。
この記事はむーんが書きました
ワクチン不足の原因
日本脳炎ワクチンを製造している2社のうち、1社のワクチンに製造上の問題が生じたため、製造が一時停止となりました。
そのため、ワクチンの供給量が大幅に減少し、出荷の調整が行われています。
ワクチン製造は再開していますが、製造に1年程度かかるため、その間不足が生じている状況です。
日本脳炎とは・・・
日本脳炎は、日本ウィルスの感染によっておこる中枢神経(脳や脊髄など)の疾患です。
ヒトからヒトへ感染はかく、ブタなどの体内でウィルスが増殖した後、そのブタを刺した蚊などがヒトを刺すことによって感染します。
症状が現れずに経過する場合がほとんどですが、発症した場合、20~40%が死亡に至ると言われています。
症状が出る場合、6~16日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱・頭痛・嘔吐などが現れ、引き続き急激に、光への過敏症・意識障害(意識がなくなること)、けいれんなどの中枢神経系の障害が生じます。
※自治体からの資料より
ワクチンの接種効果
ワクチン接種により、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができると報告されています。
定期接種の年齢
標準的な接種年齢 (2021年4月~2022年3月の年齢) | 優先接種 | |||
1期 | 1回目 | 3歳 | ● | |
2回目 | 3歳 1回目から6日~28日までの間隔をおいて接種 | ● | ||
追加 | 3回目 | 4歳 | ※2022年度まで接種を延期 | |
2期 | 4回目 | 9歳 | ※2022年度まで接種を延期 |
定期接種が受けられなくなる年齢
3回目接種:7歳半になると定期接種が受けられなくなります
4回目接種(2007年4月1日以降生まれ):13歳になると、定期接種が受けられなくなります
4回目接種(2007年4月1日まで生まれ):20歳になると、定期接種が受けられなくなります
※過去に接種できなかった時期があったため、2007年4月1日までに生まれた方は20歳未満であれば定期接種対象となります。
まとめ
自治体から届くワクチン接種のご案内を、確認する必要があります。
こどもが対象年齢の場合は、実際に日本脳炎ワクチンの在庫があるかどうかを、個別予防接種指定医療機関に確認する必要があります。
日本脳炎予防接種の定期接種には、年齢制限があります。年齢制限を超えてしまうと、自費になるということは知っておいたほうが良いと思います。
定期接種の年齢制限内であれば、そこまで急ぐ必要はありませんが、忘れずにチェックしておきたいですね。
追記
2022年度からは日本脳炎ワクチンの供給量が安定しています。
定期接種を延期していた方は、自治体からの案内は再度こない可能性があります。
自治体や医療機関に確認して、忘れずに接種しましょう
コメント