卵巣腫瘍(奇形腫) 発覚から手術まで

その他

約5年前に子宮がん検診で卵巣の腫れが見つかり、再検査で奇形腫が発覚しました。
奇形腫は良性腫瘍の見解でしたが、大きさが大きかったために約4年前に手術を行いました。
その経過をお話ししたいと思います。

むーん
むーん

この記事はむーんが書きました

こんな方におすすめ

・奇形腫とは何か?知りたい方
・手術するべきかどうか?悩んでいる方
・奇形腫の手術方法は?知りたい方

奇形腫の発覚

2016年子宮がん検診で、卵巣が腫れているため再検査となる。
再検査のエコー検査により、右の卵巣に5㎝大の奇形腫があることが発覚。

奇形腫とは?

脂肪・髪の毛・歯などが溜まった腫瘍。
20代~40代に多くみられる。原因不明。

卵巣の中にある何十万個の卵子の元が、受精していないのに、勝手に分裂を始め、その結果、人体の色々な部分が中途半端にできてしまうとも考えられている。
この考え方からすると、20代から40代の女性であれば、いつ誰に起こっても不思議はないことになります。

奇形腫の場合、自覚症状がない場合が多い
腫瘍が大きくなければ経過観察で良い。

腫瘍が大きくなると重くなるため、茎捻転を起こし、ねじれた部位から血が回らなくなることがある。そうなった場合は、卵巣が壊死する危険があるため、緊急手術となる。

経緯

2015年6月子宮がん検診で、卵巣が腫れているため再検査となる。
2015年8月エコー検査により、右の卵巣に5㎝大の奇形腫があることが発覚。
5㎝大のままなら、経過観察で良い。
2015年9月より正確な数値を見るため、MRI実施。奇形腫の大きさは6.0㎝。
2016年5月奇形腫の経過観察。エコー&血液検査。
腫瘍マーカーの数値が急激に上がっているわけではないため、様子見。
7㎝になる場合は、手術も検討した方がいいかもしれない。
1%の確率で悪性への転化も考えられる。
茎捻転が起きたら、激痛で救急車で運ばれ、緊急手術になる可能性もあると伝えられる。
2017年3月茎捻転・悪性への転化の心配も考え、夏に手術したい意向を伝え、8月手術に向けて予約。
2017年7月手術前検査や、説明を受ける。
2017年8月奇形腫の切除手術を受ける。(腹腔鏡下腫瘍摘出術)

手術方法

お腹に小さい傷を開けて行う「腹腔鏡手術」。

開腹手術に比べて短期間の入院で、社会復帰も早期に可能。腹部の傷は、2.5㎝~3.5㎝で、4か所。私の場合は、1ヵ所がおへそで、おへそから腫瘤を摘出しました。
傷口は小さいので、術後もあまり気になりません。5年経った今は、どこが傷なのかもわからないくらいです。

腫瘍が良性かどうかの最終診断は、手術により摘出した卵巣腫瘍を顕微鏡で詳しく検査することで確定する。

なぜ手術を決断したのか?

奇形腫が6㎝以上になり、茎捻転を起こして突然激痛に襲われ緊急手術になったら?という不安がいつも頭のどこかにあり、それなら計画的に手術をした方が良いと思ったこと。
そして、1%の可能性でも、悪性への転化の可能性があること。奇形腫は良性のため、良性のままなら経過観察でも・・・という気持ちもあったが、悪性への転化は避けたかったこと。
2つの理由で私は手術を選択しました。

当時は、息子が小学4年生・娘が年長でしたが、夏休みに主人や両親に協力してもらい、手術することにしました。

入院前、家族(こども)のために準備したこと

普段、こども達の面倒は私がみていたため、パパが知らないなと思うことはたくさんありました。こども達には、普段と変わらない状況で過ごして欲しかったので、色々なことを整理しておきました。

  • 普段通っている病院、病院の場所、予約の取り方、飲んでいる薬は?
  • 家事で使うものが、どこに置いてあるのか?
  • 習い事の場所、時間、送迎方法、欠席の連絡方法、一緒に参加するのか?送迎だけか?
  • 娘の髪の毛の結び方。何回か三つ編みも練習しましたが、結局は三つ編みはしませんでした(笑)
  • 入院中のスケジュール(実家に預けるタイミング等)

まとめ

先日、20代の時に奇形腫があることを知らずに茎捻転を起こし、救急車で運ばれて緊急手術した経験のある知り合いに遭遇しました。
身近で奇形腫になった方とはじめてお話ししましたが、茎捻転は、激痛で辛かったそうです。

まずは、20代の若い方も子宮がん検診を受けることをおすすめします。
そこで発覚していれば、心の準備もした状態で、手術を受けることができるかもしれません。大きさが小さければ、経過観察で済むケースもあると思います。

自分自身がなってみないと知らない病気ですが、20代~40代の女性なら誰にでも起こる可能性がある病気だと、知っておくことが大事だと思いました。

もし奇形腫が発覚した方も、手術は入院も短期間で済みますし、その後の経過観察では何も問題ありませんので、ご安心ください。元気に普通の生活をしています。
20代の時に緊急手術をした知り合いの方も、その後結婚・出産もして元気にしています。
状況に個人差はあると思いますが、少しでも参考になれば嬉しく思います。


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